drumatrixx
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2021-04-25 14:00:00Asia/Tokyo
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2020年リリース楽曲を振り返る

皆様こんにちはDee-Sです。

2020年は、とにかく日本のみならず世界中で大混乱となり、まさにカオスな1年と言っても大袈裟ではない年でした。取り敢えず皆様、健康で無事に過ごせておりますでしょうか。それが今は気がかりです。自分は生活環境、労働環境をコロナウイルス流行を機に、今一度見直す時期と考えて環境整備を行い現在に至ります。特に困っていたわけではないのですが、先立つ何か、もしもの為に、という観点から昼夜Wワークという選択肢をとって、その合間でDJ活動や制作活動を行って現在に至ります。もうとにかく、毎日寝不足と闘う日々を過ごしておりますが、限られた時間内で自分が出来る事、したい事をしなければならない、言わば「ケツに火がついた」状態になったおかげで、そんなに悲壮感もなく前向きに取り組めて結果として充実の1年になりそうです。

そして、2020年はとにかくリリースされた楽曲も例年より増えた気がして、追いかけるのも相当必死になっていました。2019年に本格的に「黎明期Rave再考」がトレンド入りして、それまで諸々買いあさっていたネタなども日の目を見る機会になりましたが、2020年には「黎明期Trance」までもが再考という流れになっていまして、コレはいったいどうなっているのか?と考えてみた結果、個人的には「みんな外に出て思いっきり遊びたい、踊りたい、昇天したい」という心理なのかな?と勝手に解釈しています。こんな乱世に「ひたすら地味に展開するミニマル」とか聴いてても何だか違和感あるし(好きな人、ごめんなさい)、チルアウトも何だか現実逃避感はあるけど、心理状態としてはチルしてる場合じゃない情勢だったりもして(Lo-Fiなんちゃらとかは継続してトレンドですが)、いよいよ90年代初期のあの混沌とした感じがまさに大復活してきたなぁ、なんて感じました。

個人的に驚いたのは、2020年は4つ打ち全般でリリース量は多いのに刺さる曲が本当に少なく、Breaksネタに傑作が寄ったということ。もう30年以上、4つ打ち全般でDJしている身で、Breakbeatsに傾倒した年ってそれこそ92年から94年(それでも大きくシフトチェンジすることはありませんでした)以来の出来事で、DJする時もBreaksネタをメインに持ってくることは無かったんですね。それが今年はBreaksをメインの時間に持ってきたので個人的には大きな変革の年になりました。そこで、今回は2020年リリースで現場でも配信でもヘビロテしてお世話になった楽曲をご紹介いたします。

 

Sub Focus & Wilkinson – Just Hold On

DnB界の大御所コラボでBPM124の作品。哀愁よろしくな展開で4つ打ちからBreaks方向にシフトチェンジするのに便利な作品。とかくRaveというと日本じゃBPM170超えの「Hardcore」を想像されると思うんですけど、むしろこのくらいのBPMの方が黎明期Rave再考の時期に突入した今となってはバチっとハマるんですよね。BPM122~135位が丁度よく踊れるし、しっかり音にハマれる。使い勝手の良さに加えて音の分離もしっかり、シャキッとした質感も良いですね。

 

Trance Wax – Trance 25 

元々Tusk Waxのサブレーベルで過去のTrance作品をRe-EditするというテーマでローンチしたTrance Wax、一体自分以外の物好きがどのくらい居るのかと首を傾げていたんですが、いつの間にかマニア垂涎の販売→即完売の人気レーベルになり殆どの作品が1万超えという人気振りに成長し、2020年にはアンダーグラウンド大手のAnjunaと契約しアルバムもリリースした彼らの7枚目。特にイチオシなのが、このCorona – The Rhythm Of The NightのRemixです。元々Vocalの声質もTrance向きで、敢えてシーケンスを地味にしてBreaksに仕上げたセンスは流石。恐らく黎明期Tranceの音が好き過ぎるんでしょうね、それこそPVD以前やHoojの50番台の時期に影響受けていそうです。この辺りのラインを攻められると、やっぱオジサンはグッと来ちゃうなぁ。黎明期Tranceの良さって、やっぱり美しいVocalや情緒たっぷり哀愁全開で単純なフレーズで突き進むトコ。もう99年以降は音数多すぎ、展開やり過ぎ、みたいな。

 

Sam Interface – Pink Dolphins

この辺って、もうどうジャンル説明すれば良いのかオジサンには全く分からないんですけど、しいて言うならUK Bassの亜種でLeftfield Breaksって言えば良いのかなぁ。一癖もふた癖もある個性的なビートで若干Tribalっぽさもあるし、かと思えばBreakのシンセリフなんか音色はマイルドだけどRaveで使用するようなコード、リフで一気に突き抜ける様とか、黎明期Raveを思いっきり頭の良さそうな音に変換すると、こうなりました。というお手本のような作品。皆様はどの辺の新譜をチェックしているのか、もはや多様化し過ぎて分からないんですけど、今年は何気にR&S作品、大当たりの作品が多めなので、やはりこの辺も黎明期Rave再考がしっかりとレーベル単位で復活してきているのも面白いところではあります。

 

BICEP – Apricots

2021年1月22日にアルバム「Isles」をリリース予定しているBICEPの先行リリース作品。これまた凄く地味なシーケンスで暗い曲調なんですけど、そこはかとなく感じる哀愁と無駄な音は一切排除した展開が潔い。ドラムも一聴すると削ぎ落しすぎかな?とも思えてしまうんだけど、何回も繰り返し聴くうちに「コレで良い」という結論になるという。これだけ音を排除してもなお展開がしっかりしているというのは、ひとつひとつの音に「強さ」があるというか、適正配置の妙とか業とか。オフィシャルのPVも凄く90年代黎明期Raveの色使いとかしていて、やっぱり黎明期Raveの現代解釈はこうなんだな、と気付かされてしまいます。元々黎明期Raveの音楽って偏差値が低めで能天気に楽しむところがあるんですけど、この2020年代はとことんインテリに傾倒しているのが最大の魅力でもあります。

 

Bonobo & Totally Enormous Extinct Dinosaurs – Heartbreak

個人的に2020年に最も喰らった作品はコレ。Bonoboって割とChillい作品で良曲が多く、家で聴く機会が多いアーティストなんですけど、この作品でその固定概念は一気にぶっ壊されました。モロに黎明期Raveの多幸感、開放感を踏襲してカッコよく仕上げている傑作だと思います。何か久しぶりですよね、箱で鳴らすも良し、野外で聴くも良しって曲、意外と無いんですけど両対応可能なのはホントに嬉しい。実際パーティーで使うと大体皆様「コレ超カッコいい」って反応してくれています。もうこれ以上、書くことはありません。先ずは音源聴いてみてください。コレで反応できない人は恐らくクラブ遊びやフェス遊びに向いていません。断言します。

 

Pendulum – Driver

もはや説明不要のPendurum2020年リリース作品。そりゃこんなのフロアに投下されたら大騒ぎですよ。今年はDnB作品もホントにリリースが良かった。自分はDJで使う機会は99%くらい無いんですけど、このフェス感は身体がウズウズしちゃいますよね。闘争本能を掻き立てるこのテンション。流石というかもう完璧ですよ。勝手に身体が動いちゃうし、雄叫びあげますってコレは。

 

Baby D – Let Me Be Your Fantasy (Dope Ammo x DJ Hybrid Remix)

ハイ、イギリス人の殆どが知ってる黎明期Rave Anthemのうちの一つ、オリジナルは92年リリースのBaby D – Let Me Be Your FantasyのRemixでございます。コレも聴いて反応できない人は恐らく黎明期Raveと縁が薄いのかもしれません。もう自分も何万回聴いたか分からないくらいの作品なんですけど、2020年になってコレがリリースされて「血がたぎる」以外の感想しかございません。過去に刷り込まれた記憶を紐解くように蘇るアレがフラッシュバックしちゃいましたよね。大規模フェスもやっぱこの辺で盛り上がってくれると嬉しいんだけどなぁ。

 

Special Request – Spectral Frequency

もはや安全牌、何買っても大丈夫なSpecial Requestのコレは高速Amen Break好きの為の高速Amen Breakって感じでいい塩梅の狂いっぷり。もう毎回Paul Woolfordの器用さに脱帽なんですけど、ヤバ過ぎますってコレは。オマケに後半に入ってくるレトロなシンセ音色のアルペジオが最高に黎明期しちゃってるんだけど、今時なヤツで「イナタカッコいい」ではなく「純粋にカッコいい」なんですよ。分かりづらい表現かもしれませんけど、通じる人には通じると思います。

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個人的に初めて全編Breaks作品でのみ使用したDJ Mix「New Order To Dance」で2020年の黎明期Rave再考と再構築の面白さを余すことなく紹介しております。現在進行形のUnderground Raveを知るキッカケになれば幸いです。以下から再生可能ですので是非、聴いてみてください。

最後になりましたが、2021年は、皆が安心して夜遊び出来る世の中になって欲しいですね。それではまた。

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