第19回Mt.富士ヒルクライムを終えて

はい皆様こんにちはDee-Sです。

6/4(日)に開催された第19回Mt.富士ヒルクライムに出場しました。今回初出場ということもあり、自分なりに目標設定をして夢はブロンズリング、目標は1時間40分切り。アラフィフおじさんが約半年間トレーニングを行い、結果は1時間39分30秒と夢のブロンズリングには届かなかったものの、目標の1時間40分切りはギリギリ達成でした。

前々日の6/2(金)は台風2号の影響で線状降水帯が発生し、一部で倒木被害が出る状況で開催そのものが危ぶまれたのですが、翌日昼12時以降は目の覚めるような快晴で、まさに絶好のコンディションという結果でした。

 

どうですかこの景色。もうこの状況で気分は爆アゲ。こちらは大会前日の6/3(土)で富士山パーキングにて撮影しました。やっぱり富士山って凄いなぁ、なんて圧倒されてしまいましたよ。

前日の6/3(土)はとにかく身体を休めつつ、しっかり栄養バランスの取れた食事を心がけ、道中の疲れも癒すために夕方から温泉に浸かり、夜の20時には就寝というスケジュール。そして泊まった宿はユースホステルだったんですけど、またこれが格安かつ素晴らしい宿でkagelow Mt.Fuji Hostel Kawaguchikoというところでした。メチャクチャおすすめです。

そして大会当日の6/4(日)も目の覚めるような快晴。参加者も約8600人超えのお祭りなのでスタート付近もこの人、人、人… 何だかんだで日本一のライドイベントなのは伊達ではありません。

この状況でも自分は何故か一切緊張もせず心身ともにリラックスした状態で、一緒に参加したライド仲間と談笑しつつスタート時刻まではのんびり過ごしてました。自分は第6グループで朝08:10スタートでゆっくりトイレを済ませつつ身体を少しずつ暖め気合を入れていきます。

そして運命のスタート。富士スバルラインを走ったことがある方は熟知していると思いますが、スタートから料金所→1合目までは斜度がキツく、飛ばし過ぎると後半はタレてしまうので若干抑えめにペダルを回すことを心がけました。

2合目から3合目までは少し斜度が緩むので、ここでは一定のペースが刻める程度にペダルをキッチリ力強く回すことを心がけひたすら我慢。標高が上がるにつれ力を入れてもナカナカ前に進めない、そう、標高が上がる毎にパフォーマンスが低下する状態に入るのが、このあたり。脳で認識している推進力と実際の推進力に乖離が発生するのです。

3合目から4合目も斜度がキツくなったり緩くなったりで、酸素も薄くなり呼吸も乱れてナカナカ速度を上げて巡行することが厳しくなっていきます。この辺が「まだこの辺りなのか…」となるのか「やっとここまで来たか…」となるポイントで踏ん張りどころ。前回の試走では自分はここでかなり失速してしまったのですが、本番では結構イイ感じでペダルを回しきることが出来ました。

そしてヤマ場ともいえる大沢駐車場以降の急斜面。最大斜度7.8%の山岳スプリント区間が待ち構えています。自分のマシン構成フロントは50‐34T、リア12-27Tのギアなのでかなり体力を削がれ、心の中で「あぁ、俺も30Tとか34Tのギアが有れば、もう少しトルク中心のペダリングでやり過ごせるに…」とボヤきはじめるとこでしたが、この日はコンディションがホントに良かったのでボヤきは無しでクリア。また、何故か山岳スプリント区間を抜けると急にペダルが軽くなってガンガン回せるようになるんですが試走の時もこの現象が起きたので、何でしょう、一定の標高で身体が慣れてくるんでしょうかね低酸素状態に。

山岳スプリント区間を抜けると、唯一アウターギアで踏み切れる約2km程度の平坦区間。ココは必死でもがくポイント。最後の力を振り絞ってペダルをガンガン回します。とは言っても自分は貧脚なので最高に踏み切っても最高速度34km/hしか出せませんでしたが(笑)

この平坦区間を超えると3つのトンネルがあって、最後のトンネル直前でグッと斜度が上がります。ココを上級者はインナーにギアを落とさずアウターでガシガシと踏んで乗り切る、みたいな感じらしいのですが、自分は流石にトンネルの真ん中辺りで脚が売り切れ寸前になりインナーに落としてしまいました。まだまだ修行が必要です。

このトンネルを抜けたら最後のもがき。5合目のゴールが見えた時には感動のあまり涙腺が緩みました。半年間にも及ぶ地獄のようなトレーニングに加え、食事制限、Wワークによる睡眠不足、そして大会1か月前に急遽転職活動のアクシデントに見舞われ練習が出来ない期間もあり、不安材料だらけで臨んだ今回のチャレンジまでの時間が脳内で走馬灯のように駆け巡り、「やっとすべてが終わった」となったんでしょうね。ゴール後はしばらく下山準備も出来ず放心状態でウルウルしてました。

で、今回参加して分かったこと。この富士ヒルに全てを賭ける人が居るのも頷けるくらい楽しかったし、達成感がもう半端じゃない。完全に自分もハマってしまいました。もう既に来年の目標も決まったし、絶対に参加します。

また。この大会の開催で尽力いただいたスタッフやボランティアの皆様、そして参加されたすべての方に感謝します。皆様が居るから、こうして楽しい時間を過ごせたと思っております。

大会後、そう言えばやり残していたことがありました。目標達成に導いてくれた我が愛機Cinelli Estrada号の洗車です。大会後1週間も経過してしまったので、近所にあるLavaggio Tokyo様でキッチリ洗車とコーティングをしてもらい、泥だらけだった愛機がまるで新車同様の仕上がりに戻ってピッカピカ!

コレから梅雨で少し乗れない期間が発生しますが、まさに自転車シーズン真っただ中で7月になるとヒルクライムのシーズン到来。しっかりこの愛機でガシガシ乗り込んでまた次回の富士ヒルに向けてトレーニング頑張ります☆