2021年を振り返る

皆さまこんにちはDee-Sです。

2021年は皆様にとって、どんな年でどのように過ごしてきましたでしょうか。私は相変わらずのWワーク生活で睡眠時間が全然取れない割には、そこそこ楽しく過ごせた年でした。昨今のコロナウイルス蔓延でオリンピック時期は「一体どうなってしまうんだろうなぁ」なんて思いながら悶々と過ごして、パーティーが開催できなかったり本来の活動が出来なかったりでイライラもしてました。でも、下半期にはいって緊急事態宣言も解除になったころには、マスク装着・感染症対策は引き続き行う以外は通常モードに戻りつつあり、ようやく細々とパーティーが出来るようになってホッとしております。勿論、予断は許さない情勢が今後も続くと思いますので、皆様どうかご安全に過ごしていただければ、と思います。

ところで、僕自身も何故かブログ更新するのをすっかり忘れていました。とにかく暇がない、空き時間が有れば寝てしまうため情報発信することが出来ていませんでした。こりゃ流石にまずい、という訳で年末に差し掛かったので今年の統括を。何だかんだで2020年に引き続き2021年もダンスミュージックは良曲が多くて絞り込むのが大変な時期でした。だいぶ前から推している「黎明期Raveリバイバル」は遂にPopシーンにも浸透したのは個人的に事件でした。一昔前のEDMは個人的に凄く苦手な音が多かったので好きになれなかったんですけど、黎明期Raveの余計な部分、安っぽい音を適度に排除した今は、むしろ全然アリでチャラ箱だけでプレイされるのは勿体ない気がするくらいイイ感じです。中でもMORTENとのタッグで俄然盛り上がってきたDavid GuettaがFuture Raveを提唱し、この辺りは流石ベテランだな、なんて思いました。とにかく2021年はキーワードが「Rave」な年でしたね個人的には。

 

David Guetta feat.SIA – Titanium(David Guetta & MORTEN Future Rave Extended Mix)

この曲、まぁElectroからEDM隆盛期の超ヒット曲を再構築した訳ですが、個人的にはコチラの方が凄くしっくり来てしまうヤツで、DJする度に最近じゃ毎回使ってるんじゃないかと思うレベルでヘビロテしてます。ダークサイドなシンセ使い、シンプルな構成、元々Vo.が良い曲なのでカッチリはまってますね。ナカナカ使い勝手が良いので、DJの流れを変える時に重宝してます。ココから大体EDM路線に行ったり、Peaktime Techno方面への足掛かり、という感じです。

Piero Pirupa – Everybody’s Free (To Feel Good) (Extended Mix)

Rave黎明期再構築ネタで原曲超えたな、と思ったのがコレ。この曲自体、ジュリアナ系の方もご存じなネタなので日本人ウケも非常によろしい作品なんですけど、Rave黎明期で多用されるシンプルなブレイクビーツがこんなカッチリとハマるわ、後半のAcidな展開も全く余計な音が無くストイックな仕上がりになっていて、最高。この曲も最近じゃ隙あらばドロップする、みたいな使い方してます。こういうの、マジでデカい会場で聴くとニヤニヤしちゃうんですよ。ズルいの一言。

The Age Of Love – The Age Of Love (Charlotte de Witte & Enrico Sangiuliano Remix – Edit)

もう一つ、Rave黎明期再構築ネタ、出せばまぁ大ヒットしてしまうレベルの大Classicsネタを昨今活躍目覚ましくプライベートでもご結婚されて益々調子のよいCharlotte de Witteが担当。原曲の雰囲気を壊さず、ドラムを攻撃的に仕上げたのみ、という潔さが良かった。自分がガキの頃にRaveにドップリとハマるキッカケになった曲なので、こちらも隙があればガッツリ使ってたネタです。

Hayden James & Gorgon City feat. Nat Dunn – Foolproof (Extended Mix)

あと2021年のHouse界隈で最も個人的にチェックしたのがアルバムもリリースして波に乗りまくってるGorgon CityのコチラがY2K期の哀愁系Progressive House傑作だなぁ、なんて思いました。音数もメチャ少なく展開もシンプルで派手さは無いけど、思わずグッと来るしかない、言葉を失うレベルの完璧さ。まぁ、この曲もヘビロテしまくってますが、全然飽きの来ない強度を持っています。

ARTBAT – Horizon

Melodic Technoでは、2019年の特大ヒットMonolink – Return To OzのRemixで一気にブレイクスルーしたARTBATは今年もやっぱり素晴らしい曲をリリースしてましたね。特にお気に入りなのがこのHorizonで、ロングブレイクのピアノがもう鳥肌モノ。正に大箱で聴いたら良過ぎて涙腺刺激しちゃうわ、思わず漏らしちゃいそうになるヤツですね。チャラさは全然無くて、それこそ宇宙まっしぐらですよ。

Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic – Skate

恐らくダンスミュージックを広く浅く聴いてる、良いものなら何でも聴くよ!という方で恐らく10人中10人は「素晴らしい」と評するであろう曲はブッチギリでコレでしょうね。正統派Funk/Discoを敢えて推していくところ、そしてBruno Marsの圧倒的な歌唱力、文句のつけようがありません。

RÜFÜS DU SOL – I Don’t Wanna Leave

DJで使う機会が無いんだけど、自宅でかなりヘビロテしてたのがオーストラリア出身のバンドRÜFÜS DU SOLのコレ。DnB辺りの音を消化してポップに落とし込んだ結果、最高の透明感と哀愁が相まって感極まる展開に。若干恥ずかしいんですが、これ初めて聴いた時、割とマジ泣きしちゃったんですよね、良過ぎて。

Elton John, Dua Lipa – Cold Heart (PNAU Remix)

あと、まさかのElton Johnの新作でDua Lipaとのコラボ曲のコチラが予想外に良かった。ガチでHouseやってる勢とか恐らく全くのノーマーク曲だとは思うんだけど、自分みたいにDJBarで流しのギター感覚でDJするタイプの人間は、こういうのが実は重宝する。新宿二丁目界隈でもヒットしそうな雰囲気も凄く良いし、何かハッピーになるんだよね。こういうのは。

Purple Disco Machine – Dopamine (Extended Mix)

個人的にNu Disco界隈、Purple Disco MachineとDr.Packerが強すぎる、という理由で暫くの間は買う量が減っていたんですが、まぁコレは買ってしまうよね。先ず分かりやすい。多くの人が共感できそうなバイブスがあるんですよ。適度にイナタめなシンセ使いも狙いすましていて計画的犯行ですな。

ココまでは2021年に自分が刺さりまくった曲をジャンルごとに紹介しました。まぁ相変わらず広く浅く手広く聴いているので色々なジャンルを聴いているわけですが、その結果、流しのギターみたいなDJになり現在に至る、という感じです。こういう聴き方する人間はアンダーグラウンドなクラブでワンジャンルでやるパーティーにはほぼ呼ばれない、という悩みはありますけど、やっぱり一晩で色んな音楽を聴きたい、というお店なら絶賛オファーお待ちしておりますw

※オマケ

Danny Tenaglia (House Set) DJ set – Danny Tenaglia’s 60th Birthday | @Beatport Live

そして2021年、個人的にDJmixは割と聴いている方だとは思うのですが、やはり自分を形成する要素は彼から学んだんだな、と再確認するくらい感極まったのがDanny Tenagliaの60th Birthday Party(House Set)でしたね。自分はNYのSound Factoryで彼のプレイを聴いて感動し、更に彼に影響を受けたSasha &John Digweedに喰らって、Progressiveというスタイルを様々な音楽ジャンルで紡いでいく、という言わば「ジャンル=俺」というところに落ち着きましたが、やはり彼の「Be Yourself」というキャッチコピーが今年は色んなタイミングで痛感しました。ずっと背中を追っていたけど、未だに追いつける気がしないDanny御大の圧巻セットは、とにかくみんなに聴いてもらいたい、と思いました。このセット、ほぼ半分くらいの曲は普通に使っていない、Mash UpやSelf Editで1時間があっという間すぎてビックリしました。リアルタイムでこの配信を観ていたんだけど見逃した方は絶対にチェックして欲しい。自分はDJで悩んだらコレを観て原点回帰するという理由で永久保存にしたいと思いました。

2021年も残りわずかとなりましたが、とにかく皆様健康で年が越せるようお祈りしております。2022年は活動に制限されない生活を送りたいですね! それでは☆